不用品回収と社会貢献

 

廃品、不用品は、価値がないと見做したからこそ捨てられるわけで、それを積極的に欲しがらないのは回収する側も同様です。しかし経済規模の異なる国では、先進国で排出される不用品は決して「不用」品ではありません。廃品の輸出に「横流し」のような悪いイメージを持たれる方もいらっしゃるでしょうが、それらの廃品を待ち望む人が海外に大勢いることも確かなのです。例えばフィリピンでは過去に大型の台風に襲われた際、甚大な被害に見舞われました。死者が6000人を超えたのも痛ましい話ですが、生き残った被災者も1600万人以上にのぼり、彼らはとにかく生活必需品を欲したのです。日本では必需品であろうと、新品の購入が当たり前で、購入品に少しでも傷や汚れがあれば店に交換してもらう有様です。しかしフィリピンの彼らは多少の汚れを気にしてしまえば生活が成り立ちません。日本人にとっての廃品であろうと、迷わずに購入します。そして性能が良いと、大変喜んでくれるのです。

よく購入される廃品が、食器、鍋、家具、ぬいぐるみ等です。ですから輸出問屋の中にはどの国がどの廃品を欲しがるのかを調べ上げて、効率的に輸出している企業もあります。またNPO法人を通じて、売り上げの一部を恵まれない子供のために寄付しているところもあります。フィリピンではスモーキーマウンテンに住んでいる子どもたちがその日暮らしに喘いでいます。スモーキーマウンテンはフィリピンのスカベンジャーが住みついている地域で、ゴミの山から自然発生する煙を由来とする呼び名です。彼らにワクチンやビタミン、教育を提供することがNPO法人の仕事なのです。

 

 

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